Friday, May 24, 2019

Visit Shenzhen! 深セン視察(2019年04月)Part 09-視察の振り返り

Feedback of Shenzhen Visit


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視察の振り返り

2019年04月の深セン(深圳)の視察旅行の記事第9弾と称しまして、今回の一連の視察記事の最後です。書き始めたら、当初想像していた以上に書きたいことがあふれてきてしまい、一通り書いていたらだいぶ長くなってしまいました。

今回の記事では、視察においての準備や、反省点、その他諸々感じたこと、思ったことを書き連ねて参ります。なお、もし不足している情報などがありましたら、メッセージを頂ければ、説明を追加したいと思います。大学で教えている身として、理系の実験テキストとまではいきませんが、誰がやっても同じように経験・体験を追従できるようにするのが私の狙いです。


深セン視察の前提となる語学力(2019年04月時点)


語学に関して、特に資格は持っていません。実務とストリートで学んでいます。ストリートで学ぶのが好きなので、その場その場ではあいさつや最低限の会話はできるようになります。

  • 日本語(Japanese):★★★★(Native)
東京生まれのネイティブです。海外在住8年目ですが、日本語も教えているので日本語の口語文法もある程度は理解しております。
  • 英語(English):★★★☆(Fluent)
海外での実務で困らないレベルです。国際会議でのプレゼンテーションや論文執筆などの研究業務の経験、インドネシアでの教育業務の経験、地域開発に関わっている経験、世界各地を訪問してその国の状況を個別調査している経験などから、科学・工学・教育・観光開発・経済に関しては特に強いです。
  • インドネシア語(Indonesian):★★★☆(Fluent)
インドネシアでの実務で困らないレベルです。今学期は、インドネシア語で週に300分ほど電気電子工学を教えていますし、大学の会議やメールはほぼ全てインドネシア語でこなしています。観光開発の一環で、地元有力者に営業活動をした経験もあります。なお、専門用語は英語も併用しています(日本語でカタカナ言葉を使う感じです)。
  • マレー語(Malay):★★☆☆(Intermediate)
インドネシア語と80%型同じなので、だいぶ分かります。マレーシアでの観光や大学訪問時の会議では実績がありますが、実務では経験はありません。マレーシアでは極力英語を使わず、インドネシア語を使って、マレー語を学ぶようにしています。※本記事も実はクアラルンプールで書きました(笑)
  • スンダ語(Sundanese):★★☆☆(Intermediate)
インドネシアの西ジャワ州を中心に広がる地方言語です。約3,000万人以上の話者がいるそうです。西ジャワ州の州都バンドゥン(Bandung)に5年間住んで、ローカルに飛び込んで生活をしていた経験から多少会話ができます。スンダ語を話せる外国人はほぼ皆無ですので、外国人スンダ語話者としては世界的にもそこそこ高いレベルと言えるかもしれません。
  • 中国語:★☆☆☆(Beginner)
中国への訪問なので明示しておきました。大学時代に第二外国語として、週1回90分を3学期間学んだのと、大学院時代に3年間一緒に研究をした仲間が中国人だったので少しは親和性があります。会話はほとんどできませんが、読解(崩した漢字の理解)は多少できます。
  • その他
旅行で覚えては忘れ、覚えては忘れを繰り返しています。気持ちをつかむ程度に一言話せるという意味では、韓国語(2006年)、スペイン語(2009年)、タイ語(2017~2018年)、ペルシャ語(2017年)、アゼルバイジャン語(2017~2019年)などで挨拶はできます。


深セン視察の旅程(2019年04月16日~2019年04月20日)



Gateway Transportation Station (GTC) at Shenzhen International Airport
深セン国際空港の地面交通中心

動機は一連の深セン視察記事の第1弾で書いた通りですが、突然思い立ったように言ってきたので、旅程と言ってもそれほど決まったものもありませんでした。

  • 日程:
2019年04月16日(水)~2019年04月20日(土)、4泊5日
  • 往路:
ジャカルタ(2019年04月16日00時20分)
==>【中国南方航空、機内食付き】
==>深セン(2019年04月16日06時35分)
  • 復路:
深セン(2019年04月20日19時05分)
==>【中国南方航空、機内食付き】
==>ジャカルタ(2019年04月20日23時00分)


4泊5日、深セン視察の費用(約11万円)


今回の視察で、実際にかかった費用を残しておきます。インドネシアの銀行から、インドネシアルピアで決済したものもあるので、そちらはインドネシア通貨で記しておきました。

  • 飛行機(往復):約28,000円
  • ホテル(4泊):4,200,000ルピア(約32,000円)
  • その他:6,000,000ルピア(約46,000円)弱

※なお、その他には、飲食料代、カフェ代、現地交通費、現地通信費、交際費、各種調査費などが含まれます。現地深センを案内してくれた深セン大学の卒業生にお礼にご馳走をしたり、目新しいものに挑戦してみたりしました。


深センに行ってみての感想


何よりもまず、深セン、そして中国のことを下に見ていたというわけではないのですが、想像以上に深センが凄まじい発展を遂げ、中国が上に位置していることに気が付いていなかったことを反省しています。


Shenzhen
深セン(深圳)

上記の図のようなイメージだけが中国だと思っていました。 何となく雑然としていて、古めかしさが残っているようなイメージです。

しかし、そもそも、ここにしても道路はきれいで、ゴミなどはほとんど落ちていませんし、電動自転車などは夜もそのまま置いてあって安全そのものですし、支払いは全てキャッシュレスで済みますし、人は本当に優しいですし、想像以上に良いところだと感じました。


Doraemon, Shenzhen
ドラえもん、深セン(深圳)

ドラえもんとミッキーの偽物があります。中国と言えば、こればかりだと思っていた部分も否めません。

しかし、実際には、自分たちのオリジナルのコンテンツをどんどん開発していました。一部は、一連の視察記事の第7弾にも書きました。


MINISO, Shenzhen
MINISO、メイソウ、深セン(深圳)

深センに来るきっかけの一つとなったMINISOの支店です。


Shenzhen
深セン(深圳)

MINISOだけではありませんでした。第2のMINISO、第3のMINISOが街中にたくさんありました。

なお、このお店は、まるで無印良品の食品だけに特化したようなお店でした。他にも類似のお店がたくさんあり、MINISOと同じモデルで名目GDPで世界第2位の中国国内で資本を大きくして、莫大な資本をベースに海外展開していくのかと思うと、今後日本の企業がどう戦っていけば良いのか真剣に考えないといけないと思いました。


Shenzhen
深セン(深圳)

地下鉄の福田駅内のカフェです。想像以上にきれいで、そして美味で感動しました。コンセプトも地球に優しいということを大切にしています。


Shenzhen
深セン(深圳)

街中のストリートアートが至る所にありました。素敵ですね。もうここまで来ると、深センのファンになってしまいます(笑)


Shenzhen
深セン(深圳)

ゴミ箱の中を見る限り、完璧に分別されていたわけではありませんが、それは日本も同じですね。日本の地下鉄のゴミ箱と同程度には分別がされているように感じました。


Shenzhen
深セン(深圳)

電動自転車、電気自動車の普及から、空気が全然悪いと感じませんでした。そして、このように緑化が進んでいるところも多く、歩くのがとても清々しく気持ちよかったです。


Shenzhen
深セン(深圳)

ショッピングモールの中のショップです。買いたくなるものがたくさんありました。


Shenzhen
深セン(深圳)

くまモンのお店がありました。偽物ではなく、本物の熊本のアンテナショップのようでした。ただお店には人がいなかったです。自撮り多めでごめんなさい(笑)


Shenzhen
深セン(深圳)

インドネシアでの人気の中華スマホ、VIVOの旗艦店です。インドネシアでも、OPPO、シャオミー、現在世間を騒がせているファーウェイなど、中華スマホがかなりのシェアを握っています。


Shenzhen
深セン(深圳)

ふと見えてきた夜景ですが、空気も汚れていなくて、よく見えました。いつもインドネシアの首都ジャカルタで暮らしているからかもしれませんが、久しぶりに清々しい空気に触れられました。


語り始めるとキリがありませんので、この辺りにしておきますが、想像以上に進んでいて、ただただ驚きました。


深センでSIMカードを入手、通信制限が想像以上に厳しい


中国モバイルの支店でSIMカードを購入し、アクティベートをしてもらいました。全部で40~50分程度で終わりました。

店員さんは英語が全然通じませんでした。しかし、とても親切に対応をしてくれました。スマホの音声入力から翻訳機能を駆使してくれ、英語<=>中国語で翻訳機能を通じてコミュニケーションを取り、購入に至りました。


ただ、想像以上に通信制限がきつく、既に入っていたVPNソフトでも中々接続が確立できませんでした。40GB程度購入したのですが、通信制限がきついということもあり、実際には3GB程度しか使用しませんでした。この辺りは事前調査が甘過ぎました。


China Mobile, Shenzhen
中国モバイル、深セン(深圳)


深センで銀行口座の開設、WechatPay利用を試みるが、失敗


WechatPayをアクティベートするために、日本のクレジットカードやインドネシアのデビットカードをいくつか使いましたが、できませんでした。中国の銀行口座が必要なようです。

そのため、中国の銀行口座を開設しようと試みましたが、ことごとく失敗しました。

支店によって対応が違うという情報を得ていたので、各種銀行に合計で14店舗訪問しました。そのうち、12店舗で英語対応ができる方がいました。

今回、訪問した銀行の内訳は、

  • 中国銀行、5店舗
  • 中国工商銀行、4店舗
  • 光大銀行、3店舗
  • 中国建設銀行、2店舗

でした。


Shenzhen
深セン(深圳)

始めは、

KMG「口座を開設したい。」
行員「働いているか?VISAはあるか?」
KMG「働いていない。VISAもない。」
行員「VISAと納税番号がないとできない。」
KMG「パスポートと電話番号はある。」
行員「VISAと納税番号がないとだめだ。」

という流れで撃沈でした。


3店舗目からは、もう少し粘り、

KMG「口座を開設したい。」
行員「VISAはあるか?」
KMG「ない。」
行員「VISAがないとできない。」
KMG「パスポートと電話番号はあるし、7月からここで働くことが決まっている。」
行員「その会社から証明書を発行してもらってほしい。」
KMG「証明書のフォーマットやテンプレートはあるか。」
行員「ないので、とりあえず持ってきてほしい。それから審査する。」

という流れでした。


その後は、また別の切り口で、

KMG「口座を開設したい。」
行員「VISAはあるか?」
KMG「旅行しに来ただけなのでない。日本人はVISAがなくても、中国に入れる。」
行員「VISAがないとできない。」
KMG「WechatPayを使わないと、せっかく中国に来たのに楽しめない。」
行員「じゃあ、私が送金しようか。」
KMG「中国の銀行口座がないとアクティベートできないから私に送金できない。」
行員「ちょっと待ってください。」

(しばらくして・・・)

行員「やっぱりだめだ。VISAと納税番号が必要。」

という流れでした。


とりあえず、WechatPayの一連の流れで、行員さんのWechatアカウントを知ることはできるので、しようと思えば、お友だちを作るというか、ナンパをすることができるということは分かりました(笑)


Doraemon, Shenzhen
ドラえもん、深セン(深圳)

せっかくいろいろ試したいのに、銀行口座もできなかったし、WechatPayも使えなかった!


特攻してくる電動自転車(フードデリバリー)


歩道は広く心地が良かったです。しかし、電動自転車が我が物顔でクラクションを鳴らしながら、凄まじい勢いで走っているので注意が必要です。


Shenzhen
深セン(深圳)

このように、歩道を滑走する電動自転車がたくさんいます。


Shenzhen
深セン(深圳)

クラクションを鳴らしながら、高速で至近距離を走り抜けていきます。


Shenzhen
深セン(深圳)

まさかの歩道橋の上でも同様です。大半はフードデリバリ―のようです。

給料体系もきっと労働集約型なのでしょう。少しでもたくさん配達しようと必死なのが一目瞭然です。もう少し抑えてくれると有り難いのですが(苦笑)


トイレ内の衛生環境、特に喫煙


一見きれいなトイレでも、利用の仕方が悪く、衛生環境が汚くなっているトイレや、喫煙のために煙たくなっているトイレが多かったです。


Shenzhen
深セン(深圳)

意味、お分かりでしょうか?


Shenzhen
深セン(深圳)

そうです、男性用のトイレのための標語です(笑)


Shenzhen
深セン(深圳)

衛生面以上に、私にとってはこれが特に辛かったです。


Shenzhen
深セン(深圳)

このようにきれいな地下鉄の駅のトイレでも、喫煙者が多いようで、ほぼ間違いなくタバコ臭かったです。タバコ臭いというか、煙たくて窒息するというレベルでした。

高級なショッピングモール内ではそのようなことはなかったので、今後急激に変わっていくことを期待しています。深センの技術の使い方を見ていると、禁煙を促進することぐらい難しくはないように思うので、政府がやる気を出したら一瞬で変わるでしょう。


やっぱり中国と言えばパンダ(笑)


至る所にパンダが売られていました。深センの技術を見て、圧倒されているときにパンダを見て、どれほど癒されたことでしょう(苦笑)


Shenzhen
深セン(深圳)

Shenzhen
深セン(深圳)

一連の9回に及ぶ記事でしたが、いかがでしたか。

何かありましたら、ご連絡をお待ちしております。情報は基本的に開示する気満々なのですが、書こうと思うと終わりがないので、労力の面からほどほどにしております。



Visit Shenzhen! 深セン視察(2019年04月)まとめ
https://omg-kmg.blogspot.com/2019/05/visit-shenzhen-201904.html