Saturday, January 5, 2019

2019 文部科学省の奨学金 / Beasiswa Monbukagakushou (MEXT) 05

インドネシア人のための文部科学省(文科省)の奨学金(日本語・日本文化研修留学生、通称:日研生)は、毎年12月上旬ごろ、在インドネシア日本国大使館の公式ウェブサイトに情報がアップデートされます。

今後のために、2019年度の試験の分までに学生たちと一緒に探し、共有し合った情報・状況について、ここに情報を残しておきます。

ここでは、2018年度の奨学金試験の合格までの流れを説明致します。2018年度の文部科学省の奨学金試験のスケジュールに沿って試験の経緯を残しておきます。


2018年度の文部科学省試験のスケジュール / Jadwal Penyeleksian (MEXT 2018)


2018年度の奨学金試験のスケジュール(在インドネシア日本国大使館ウェブサイトより)

スケジュールの部分だけ拡大すると以下のようになります。登録期間が1月上旬までで、その後、書類選考、筆記試験、面接試験と続きます。最終的にはインドネシア国内で終わった選考結果が日本の文部科学省に届き、日本側で最終選考が行われます。結果が出るのは7月になり、約半年の間、結果を待つ必要があります。

2018年度の奨学金試験のスケジュール(拡大、在インドネシア日本国大使館ウェブサイトより)

書類選考と筆記試験 / Seleksi Dokumen dan Ujian Tulis (MEXT 2018)


まず始めに、書類選考(Seleksi Dokumen)および筆記試験(Ujian Tulis)があります。正確な数値は分かり兼ねますが、公表されていた合格者の受験番号から、インドネシア全土から1,500人以上は受験しているものと推測されます。

2018年度は、書類選考と筆記試験の結果、その1,500人以上の受験者がわずか39人に絞られました。特に、筆記試験の問題は、N1を超えるようなレベルの問題も一部ではあったようで、大変難しかったようです。

1,500人以上(推測) ==> 書類選考 ==> 筆記試験 ==> 39人(合格率:~2.6%程度、推測)


面接試験 / Ujian Wawancara (MEXT 2018)


その難関の筆記試験に合格した39人の学生のために、次のステップとして面接試験(Ujian Wawancara)があります。この面接試験の結果、39人からわずか20人に絞られてしまいました。

39人 ==> 面接試験 ==> 20人(合格率:51.2%)


文部科学省による最終審査 / Seleksi Final oleh MEXT dan Universitas (MEXT 2018)


ここまでで、学生が受ける試験は終わりです。しかし、まだインドネシア国内での選考が終わっただけで、ここから世界各国の学生たちの成績が日本の文部科学省(MEXT)に集められ、文部科学省による審査が実施されます。2018年度は、ここでまたかなり削られてしまい、最終的には12人の合格者しか出ませんでした。最後の最後で、文部科学省での審査もかなり厳しい印象でした。

20人 ==> 文部科学省による最終審査 ==> 12人(合格率:60.0%)

また、この文部科学省で合格した12人は、最終的に日本の大学での受け入れも正式に決まったようで、12人が全員日本に留学できることが決まったようです。ただし、全員が希望通りの大学に入れたのかどうなのかは分かりません。

12人 ==> 大学での審査 ==>12人(100%)




なお、この12人のうち、私と一緒に試験の対策に励んでくれたBINUS大学の学生が2人も入りました!インドネシア全土に日本語を学べる大学が40以上ある中、2人も入ったのは奇跡のようなことだと思いました。2019年1月現在、それぞれ早稲田大学と同志社大学にて、学生生活に励んでいるようです。本当によく頑張ったと思います!お疲れ様でした。